
マダニによる被害は刺された直後だけでなく、その後に症状が現れるまの潜伏期間が存在することから非常に注意が必要です。
マダニは刺した瞬間には痛みやかゆみをあまり感じさせないため気づかないまま吸血を続け、数日から1週間以上にわたり皮膚に付着し続けることがあります。
この間に体内へ唾液とともにウイルスや細菌が注入されることで、感染症のリスクが高まるのです。
代表的な感染症である「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」では刺されてから6日〜14日ほどの潜伏期間を経て発熱や全身倦怠感、下痢嘔吐といった症状が現れます。
日本紅斑熱の場合は潜伏期間が2〜8日とされ、突然の高熱や発疹が特徴なのです。
こうした感染症は重篤化するケースもあるためマダニに刺されたと気づいた際には症状が出ていなくても経過を観察し、数日以内に体調に異変があれば早めに医療機関を受診することが重要です。
マダニの潜伏期間中は特に高齢者や免疫力が低下している人にとって症状が重くなる可能性があるため、慎重な対応が求められます。
潜伏期間があることを知らずに放置してしまうと、感染症が進行してから初めて異常に気づくケースも多く見られるのです。


